震災復興メール
2011.04.21
濱松良樹
お疲れ様です。希望の杜の濱松です。あの忘れられない大地震からあっという間に1ヶ月が過ぎました。いつから、宮城県は地震の多いところになったのでしょう。余震も徐々に少なくなってきましたが、いつまた突然、大きな地震がくるのではないかという不安な気持ちも正直まだ残っています。振り返ってみると、あの3月11日に発生した地震後より、職員一丸となって通所と入所の利用者さんを必死に守ろうと頑張っている職員皆の姿を思い出します。地震後、素早く男性、女性職員が協力し二階と三階で生活されていた利用者さん全員を階段を使って一階まで避難誘導し何回も往復し足がパンパンになりながらも繰り返し発生する余震の中、不安な気持ちの中で一生懸命に誘導している姿、約80名の入所利用者さんの全員がケガなく避難誘導出来たのは皆のおかげです。停電の中、暗く寒い建物の中で不安になっている利用者さんに対して寄り添い、優しく声がけをし対応している職員。割れたガラスの後片付けや重い物品や荷物を運んでくれた職員。沢山の業務を余震の中、分担し協力して必死に対応している職員の姿には、利用者さんや家族、職場の皆のために頑張っているそんな強い気持ちと思いがひしひしと感じ伝わってきました。厨房の職員さんも皆が暗く寒いなか、普段とは違う環境の中、ガスコンロを使った調理や食材の手配、調達に苦労しながらも一生懸命に頑張って対応してくれた姿には皆が感謝していると思います。ドライバーの皆さんも一生懸命頑張ってくれました。破損箇所の修理や雪の降る寒い中、外でずっと火を炊き調理に必要なお湯を沸かしてくれたり今回もオールラウンドな面で頑張って対応してくれた姿には皆が感謝していると思います。伊藤施設長も自宅には帰らずに、泊まりこんで利用者さんの体調管理や自ら利用者さんの食事介助を行ってくださり現場のサポートにも積極的に関わって頂きとてもありがたかったです。伊藤先生が常に居てくれたことによって現場の皆や利用者さんはとても心強かったと思います。清山会グループの全事業所がそうだったように、希望の杜、全職員が一丸となり利用者さんのために必死に頑張ってくれた日々でありその状況は今も続いています。地震後、職員皆が家に帰れず利用者さんと一緒に休む日が何日も続きました。通所の利用者さんの中にも家に帰れず泊まっていた方々がいらっしゃいました。通所の職員と同じように私も利用者さんと一緒に普段、ゆっくり会話が出来ない分、このような状況の中でしたが、いろんな会話が出来、貴重な時間となりました。割れたガラスのところから入ってくる風がとても寒く、暖房もない状況の中、皆で寄り添いながら過ごした時間は忘れられません。利用者さんに対する思い、大切さ、もっと濃い関わりをしたいという思いを強く感じました。通所サービス再開の日、久しぶりに希望の杜に来て職員や仲のいい他利用者さんと笑顔で会話している姿や内容、お風呂に入り喜んで頂いている利用者さんの姿を見て、希望の杜と利用者さんは、お互いに支えあっているということを強く感じました。これからも、もっともっと強くお互いが支えあっていけるように私たちは努力していかなければなりません。希望の杜がある大和町はこれから桜が満開になります。来週から例年どうり利用者さんを連れて桜を見に出掛ける予定です。利用者さんに沢山喜んでもらえるイベントを考え実行する予定です。お花見の次は定義山ドライブです。まだまだ、大変な状況は続きますが、そんな時だからこそ前を見て職員皆が団結、一丸となり利用者さんと職員が一緒に関わりを通して楽しめる時間を作り実行していきましょう。最後に、地震後から一階で生活されていた入所の利用者さんが二階のそれぞれのお部屋に戻りはじめました。まだ全員の利用者さんではありませんが徐々に地震の前の状況に戻りはじめました。地震後、いろいろな面でサポートをいただきました皆様、ご協力本当にありがとうございました。