清山会グループからのご案内

震災復興メール

2011.04.04

川井丈弘

お疲れ様です。いずみの杜川井です。 3.11の震災から早いもので三週間以上経ちました。あの日から先週何があったか前の日何をしたか、忘れてしまうほど駆け巡った日々でした。ライフラインもメドがたたない中、暗く、寒く、いつも職員やお年寄りと共に「今」を生きてきたような気がします。今まで以上に自然と私のハートは熱く、まさに魂で駆け巡った日々です。思い起こせば震災で車のガラスの窓は割れており、赤ランプがつきそうになっていた私の車で、夜の21時に保育所の娘を迎えにいきました。暗がりの中、保育所の先生に抱かれ、怖がっていた娘との再会。しばらく父娘で職場に寝泊りしました。奥さんは公共交通機関がダメになり職場に泊まり(連絡つかず二日ほど、どこにいるかわかりませんでしたが)家族が再会したのは震災から二日後。私の職場にタクシーでやってきた奥さんに、娘は喜びました。私は恵まれている。家族も家も無事です。 困っている職員やお年寄りは溢れています。「目の前のお年寄りを守る」「地域で困っているお年寄りを守る」その一心で今までやってきました。これからもその想いは変わりません。震災翌日、私は「今日から事業所も課も何も関係ありません。すべてを超えて皆でやっていきましょう!」そういって始まった日々その後声を掛け合い、知恵を出し合いがんばってくれた皆さん。本当に皆さんに助けられて今があります。いずみ地区が一丸となり、このピンチから得られた沢山の財産を私はこれからも大切にしていきたいです。私が一番大切にしたいことはシンプルです。わかなの石川さんともいつも話をすることですが、【仲間】【チームワーク】を大切にすること。それらの縁を大切にできる職員さんを沢山つくっていくことが理念・社是を大切にしている清山会を更にパワーアップさせていく大切なことだと強く思います。このピンチを乗り越え、前に前に進もうとしている各事業所で【仲間】意識、そして、そこから生まれる【チームワーク】がどんどん芽生えていっていることと思います。それは非日常から日常への再構築の過程の中で生まれた財産。これは日常に戻ったとしても、決して失わず、逆に私は広げていきたい。この大ピンチをチャンスにできた事業所は、本当に強いと思います。 いずみ地区は老健いずみ・GHいずみ・GHはごう・CHいちいと4つの宿泊できる事業所があります。「目の前のお年寄りを守る」「地域で困っているお年寄りを守る」ため、私が掲げた想いに賛同してくれた各事業所の管理者さんや相談員さんを中心に、この数週間沢山の困っている方々の受け入れをしてきております。一生懸命向き合って関わってくれている現場の全職員さんに本当に感謝しております。ありがとうございます。これからも避難者などの受け入れを柔軟に行い、GHみやぎさんなどとも連携図りながら仙台地区でできる限りのことを行っていきたく思います。避難所もどんどん縮小化する中、行くあてもなく困っている方は沢山います。そのお困り具合は私たちが想像している以上かもしれません。こういうときこそ、一番大切なのは、「想い」あってこそだと思います。「想い」がちゃんとあれば、自然と受け入れられるような気がします。 通所系は、当初は合同デイ(いずみデイケア・DHいずみ・ゆかりの樹)を行いました。とても貴重なよい期間でした。他の事業所の仲間と一緒に触れ合うことで、自尊好縁にとどまらず、お互いの関わり方をみることが刺激になり人在育成にも自然とつながりました。自走デイの初日、そして送迎再開の初日に以前と変わらず、笑顔でいずみの杜に来てくださったお年寄りの皆さんのことは一生忘れません。 送迎本格再開した28日から早一週間が経ちました。今日は70名近くの皆さんがいずみデイケアにきてくれております。デイホームやゆかりの樹にも震災前の日常の笑い声が戻ってきました。これからは①「目の前のお年寄りを守る」②「地域で困っているお年寄りを守る」に加えて、「私たちの職場を守る」という強い気持ちも奮い立たせて、本当の意味での強い清山会を皆さんと一緒に作っていけたらと思います。 これからも沢山の素晴らしい仲間たちと、良いチームワークを大切に 私自身もがんばります。これからも共に力をあわせて頑張りましょう!
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