震災復興メール
2011.04.12
岩尾貴司
お疲れ様です。昨日から突然花粉症のような症状が現れ花粉症の人に症状を聞いてびびっているショートステイみはるの杜の岩尾です。
今回元気がでるメールということでまたうちの母の元気がでる?話をしたいと思います。うちの母は看護師です。一年程前某病院を退職し、元々やりたかった介護施設の看護師を現在しております。場所は名取です。地震当日その施設は山の方にあったということで大丈夫だったのですが他の地域ではご存知のとおりでした。その日はたくさんの避難者や認知症状があるお年寄りなどさまざまな方と一緒に過ごし次の日に帰ってきました。帰ってきたのはいいですが次の日から職場に行く手段がありません。ガソリンも最悪なことにエンプティ。私の家は愛子の方にあり名取までとなると…。母はしばらく自宅で待機し地下鉄が富沢駅までいけるという情報が入った夜に母はお酒を飲み酔っぱらっていました(こんな時にと思ったかたすいません) 家族みんなに母は「こんな時に仕事にいけないというのがこんなに辛いとは思わなかった!みんなに申し訳ない。こんな酒なんか飲んで酔っぱらってる場合じゃないんだ!」と泣きながら話していました。もちろん私は「じゃー飲むなよ」と笑って答えました。「明日バス乗り継いで職場に行くわ!二三日帰ってこないから!お父さん!目覚まし5時にセットして!」いまだに目覚ましをセットできない母ははたしてバスを乗り継いで職場にいけるのだろうかと私は心配でした。
二三日後、母は「ただいま!」と帰ってきました。真っ赤なリュックサックを背負い天童よしみのような体型は少しスマートになっているように見えました。家族みんながどうやって行ったのか聞きました。
当日富沢駅までは行ったものの携帯電話がつながらず迎えに来てくれるはずの職員と連絡がとれずしばらく歩いたそうです。うちの母は数年前膝の手術をしており歩くのに限界があります。限界が近づき母が出した結論はヒッチハイクです!中型のダンプをぴょんぴょん跳ねて止め、いいとも言ってないのにすでにドアを開け座席に乗りながら「〓〓まで乗せてくれる?」と言ったそうです。いいもなにももう乗ってます。その運転手も顔をひきつりながら乗せてくれたそうです。「いやーいい人だった!」と母は言ってましたが、確かにいい人ですが私は母の強さにどうしようもできなかったのではと思っています。勝手にドアを開け聞く前に座席に座る。なかなかできることではありませんそこには強引な「強さ」の他に職場に必ずいくという強い「決意」があったからできたことなのではないでしょうか。
私が好きな言葉があります。「リーダーは願望ではなく決意しろ」岩渕課長からいただいた致知の手帳に書いてあった言葉です。願望が悪いとは思いません。ただ願望でなく決意を決めたリーダーは強いと思います。今もこれからも困っている人を助ける受け入れるという決意を持って頑張って行きたいと思います。
それから私事ですが来週からさくらデイサービスセンターに異動になります。みはるの方々には本当にお世話になり感謝しても感謝しきれません。岩渕課長をはじめとするみはるの全職員の方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。そして仙南地区の鈴木次長、石川課長をはじめとする職員の方々よろしくお願いいたします。
「強い決意」をもって大河原へ行ってきます!
ご清聴ありがとうございました。
ヒッチハイクのこつを聞きたい方は岩尾まで連絡下さい。