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ナラティブRBA奨励賞

2016.05.11

2016年4月MVP受賞 DSみやぎの杜 萬谷裕美子さん/GHけやき 佐久間淳さん

◆推薦者:デイサービスみやぎの杜 猪狩 健介さん
■対象者:デイサービスみやぎの杜 看護師 萬谷 裕美子さん
DSみやぎの杜の看護師、萬谷裕美子さんを推薦したいと思います。 昨年の11月から12月にかけて、DSみやぎの杜の職員体制がピンチを迎えました。そんな状況の中、みはるの杜からヘルプとして来てくれたのが看護師の萬谷裕美子さんです。 看護師として様々な病院を経験しつつ、ここ最近では精神科デイに携わり、みはるの杜に入職してからは介護の分野で力を発揮しております。 そんな萬谷さんは正直DSみやぎの杜にとって救いの神であります。看護師という役割の専門性はもちろん兼ね揃えてはおります。しかし、萬谷さんの凄い所はそれにとどまらず、レクや体操、必要ならば添乗まで!小さい事業所だからこそ何でもやらなくてはいけない部分もありますが、萬谷さんは事業の大小関係なし。目の前にいるご利用者に精一杯関わる姿勢がとても印象的です。 元気で明るく、そして何よりも豪快な笑い声と大きいリアクション。時には静かに穏やかに。そっと利用者に寄り沿う姿も。その状況に応じて様々な関わりが出来る萬谷さんです。 萬谷さんがDSみやぎの杜に正式に異動になったのは昨年12月。体制も整わない状況ですが、萬谷さんは出来る事を一生懸命取り組みます。利用者ばかりではなく一緒に働く仲間の体調にまで事細かくアンテナを張っています。看護師としてのプライドや専門性を強く感じ本当に頼りになります。 ある利用者さんの血圧が異常に高く、しかし本人は不調の訴えは無いために病院受診をしていない方がおりました。元々血圧が高い事を家族はケアマネにはお伝えしており、病院受診も促してはおりましたが受診には至っておりませんでした。そんな現状で萬谷さんの情熱とプライドが行動に移ります。ご家族へのお手紙、ケアマネへの連絡、本人への説得と自身の役割であり出来る事を全力で行いました。その結果、病院受診に繋がり今では血圧も安定しております。今まで何となくで本人や家族、ケアマネにも話だけをしていた自分が情けなくなりました。形だけしていても情熱・熱意が伴わなかったと思います。萬谷さんにはこの“熱”が込められています。 萬谷さんは看護師としての関わり以外にも、自分の個性や資質を活かして利用者と関わりを持っています。前述したように、萬谷さんがレクを行う日は爆笑の嵐。萬谷さんと絵当てクイズを行った際です。萬谷さんが描く絵はなかなか個性的な絵で利用者さんには難題。それでも一生懸命絵を描く姿は逞しさを感じさせます。レクの種類や引き出しの多さにも驚かされます。知的なクイズから運動に至るまで一通りはできると思います。一緒に働く菅原健さんはサッカーが特技で利用者の前でリフティングを披露する機会がありました。経験者は出来て当たり前です。萬谷さんは未経験。それでも萬谷さんの凄い所は、「何で健さんにできてあたしにはできないの?!」と経験者に挑戦状!案の定出来ないのですが、「どうして?どうして?!」と何度もチャレンジ。その姿が利用者をはじめ、職員の笑を取ります。萬谷さんは自分が出来ない事、知らない事に何でも挑戦し前向きに問い入れる資質を持っています。経験が無いからで諦めない。経験がないなら経験するまで。出来ないからと言って感情で諦めない。意思をもって前向きに出来る。萬谷さんは超ポジティブでバイタリティ溢れ職員の誰よりもパワフルです。皆圧倒されます! 萬谷さんは縁をとても大切にします。いままで出会った方々と強い繋がりを持ち、大切に育んでいます。みはる時代に出会った利用者さんと事業所は変われども、みはるでカラオケのイベントがあれば休みでも参加し、一緒に楽しんできます。ボランティアに来た方、実習に来た学生さんとも熱心に関わっています。福島の原町で震災を経験し、とても凄惨な状況のなかで自身の役割を果たし、地域の方の為に何とかしたい、後悔しないために何事にも全力で取り組んできた萬谷さんの人柄が自尊好縁を物語っていると思います。 4月にはある利用者さんとの物語がありました。その利用者さん(以下Kさん)はとても活発でDSみやぎの母ちゃん的な存在。皆からも好かれるタイプでDSみやぎの中心にあったといっても過言ではありません。しかし、Kさんに乳がんが発覚し4月半ばから入院をしなくてはなりません。そんな、Kさんに何が出来るか。萬谷さんは奮い立ち「何が起きてもおかしくは無い状況でも、後悔はしたくないよね」と行動に移します。もともとKさんは県北の登米出身。思い出の地の話をいつも皆に聞かせてくれます。そんな、生まれ育った登米にドライブに行こう!!となりました。萬谷さんの言葉はAMの鈴木さんをも巻き込み4/12にドライブを決行致しました。天気も良く、思い出のお菓子屋さんで饅頭やゆべしを買い、道の駅で美味しい食事を食べ、近くに住む姉妹とも再開を果たし、満開の桜も見て終始笑顔のKさんでした。そんなKさんを見た萬谷さんもすっかり笑顔です。萬谷さんは、先述したように「後悔したくは無い」という想いが常にあります。看護師として、様々な方の生死に関わってきたこともあり、明日にはその利用者がいなくなってしまう可能性があるなら今この時間や瞬間を大切に出来る事をしていこうという想いがとても強い方です。私もこの姿勢を学んでいきたいと思います。 現状で出来る事を一生懸命。そしてチャレンジ精神を持ち日々奮闘している萬谷さんに是非MVPを獲得していただきたいと思います。 是非、投票よろしくお願い致します。

◆推薦者:グループホームけやき 大崎 美智子さん
■対象者:グループホームけやき 介護 佐久間 淳さん
元気の裏には、並ならぬ強い意志を持っている淳君。「大丈夫っすよ!!」の言葉の重みを誰よりも感じ取れる感性の持ち主であり、第一に入居者さんを考えて関わりを大切にできるのは、熱いハートの持ち主だからだと思います。優しさの中に強さも兼ね備えている淳君は、言葉と取り組む姿勢で若き職員に気付きをもたらせてくれます。そんな淳君と一緒に仕事を共にする事になった3年前を思い返すと、入居者さんの生活を支えていくにはどうして行こうか・・・と常に職員間で意見交換をし、時にはぶつかり合いながらも切磋琢磨できる仲間としての絆を深めていたことを思い出されます。早とちりしてぷんぷんに怒って電話を掛けてくる事も多々ありましたが、それだけ真剣に入居者さんを思っているのだと感心していたのを昨日の様に思い出されます。元気のない職員がいれば「何かあったの?」とさりげなく声を掛け、興奮されている入居者さんとどう接していいのか悩んでいる職員がいれば「誰もが最初から完璧にできる人なんていないし、失敗して学んでいけば良いんだよ」と優しく励ましてくださるなど職員一人一人を思って行動したり声を掛けたりと、とにかく気が利く頼もしい方です。入居者さんとの関わりも、明け番であっても「畑仕事を手伝ってけねすか?」と入居者さんに声を掛けられれば、時間なんて気にせずゆっくりと時間を掛けて入居者さんと一緒に畑仕事をしてくださっています。どんなニーズにも多様に対応して下さる淳君ですので、入居者さんとの関係性も抜群です。そんな淳君とも、お別れの時が近づいてきていることが寂しく思う日々ですが、淳君が前を向いて歩き出した一歩を温かく見守りたいと思います。今まで本当に様々な事があった中でも、他人のせいにすることなく自分自身としっかり向き合いながら乗り越え、乗り越えた分だけ他人にも優しくできる淳君。嫌な顔ひとつせず笑顔で幾度となく危機をむかえたけやきのために懸命に尽くしてくださった感謝の気持ちを込めてMVPに推薦させて下さい。

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