ナラティブRBA奨励賞
2015.12.212015年11月MVP受賞① DSみやぎの杜 古川早苗さん/特養ふたば ラマ・モクタン・ミラさん
◆推薦者:デイサービスみやぎの杜 猪狩 健介さん
■対象者:デイサービスみやぎの杜 作業療法士 古川 早苗さん
DSみやぎの杜・機能訓練指導員の古川早苗さんを推薦します。 DSみやぎの杜は現在スタッフ数がみはるの看護師さんのヘルプを受けながら、一日4名体制で踏ん張っています。そのうちの1人が古川さん(以下早苗ちゃん)。早苗ちゃんは機能訓練指導員でありながら、それにとどまらず送迎・入浴介助・レクからアクティビティ・食事介助にトイレ介助・ほぼデイサービスで行う全ての関わりや業務とよばれるものは一通り!何でも出来るマルチな才能を発揮しています。ただただ、容量や効率が良くてこなしているわけではありません。一つ一つ、しっかりと利用者の事を考えながら丁寧に取り組んでいます。ある日は、利用者さんに浴槽で便を渡されても、またある日はトイレで利用者さんに叩かれつねられても。めげずに、逆に闘志を燃やしてどっぷり関わっています。 先日、早苗ちゃんと一緒に東京のデイサービスを見学に行きました。先進的な取り組みをしているデイで、みやぎの杜でもアイデアになる事を学ぶ姿勢で臨みました。見学を終えて、早苗ちゃんは「今のデイサービスみやぎの杜を利用している利用者さんにも楽しめる、そんな取り組みができれば」と。DSみやぎの杜は今後のリニューアルとして自己選択+仕事・学びというねらいがあります。この言葉だけを見るとやはり若くて、元気がよく、ある程度理解も可能でetc…。どうしても利用者さんを選んでしまいがちなイメージではあります。それでも、早苗ちゃんは〈出来る人〉だけではなく〈誰でも〉を実現しようとしています。今利用している方でも、これから利用するであろう方でも、その人本人のプライドや尊厳を持って関わる事が何より大事に思えた研修だと話してくれました。 デイサービスみやぎの杜のパンフレットに「好きな事を好きな時間に好きなだけ」という文章が載っています。これは早苗ちゃんが考えてくれた文章です。単に「好き」という言葉だけではありませんが、利用する方々が、あたりまえの様に自分の自由に、好きな事も楽しい事も、本当にやりたい事、プライドをかけて守りたい事ができる。そんなデイにぴったりの言葉だと思います。この言葉を聞いて私はパンフレットに記載することを即決しました。 早苗ちゃんは清山会に出会うまでは様々な法人を経験してきました。だからこそ良い所も悪い所もしっかり理解して仕事に打ち込むことが出来ていると思います。「清山会は人をとても大事にする法人。そこがとても大好きだ」と私に話をしてくれたときがありました。私は清山会しかしらず、他法人がどうこう分かりかねます。早苗ちゃんは様々な経験から清山会に巡り合え、そして好きになってくれました。そして関わりを楽しんでいます。とても清山会らしい人在だと私は思います。 DSみやぎは昨年から様々な変化がありました。決して良い変化ではなく、どちらかというと人との別れ(利用者さんや職員)が多いのが現状です。様々な変化がある中で、早苗ちゃんはブレずに「どうにかなるよ」と言い放ちます。本来であれば私がこうでなくてはならないのでしょうけど…。本当に頼りになります。 さくらの杜から異動して、老健や通所がある大きい事業所からDSみやぎの杜のような小規模の事業所へ移ってきたので当初は流れや時間の感覚がつかみにくかったと思います。しかし、そこは早苗ちゃんの経験やキャラクターを活かし、今ではよしピーと張り合うほどです。よしピーのどんなツッコミやボケにも柔軟に対応。芳枝早苗劇場として利用者さんにも楽しまれております。 今年はミミズクフェスタ実行員副院長に任命されました。ポスター作製から出欠の取りまとめ、フォトコンテストや当日のスタッフの配置など考えなくてはならない事が山のようにあります。実質、実行委員長よりも仕事量は多いのではないでしょうか?!打ち合わせは夜遅くまでかかり心身共に疲労もみられていますがどの仕事も疎かにするわけでは無く、利用者との関わりも大事にしながら自分の役割を果たしています。 また、12月にはハネムーンも控えている新婚さんです。忙しい現場やミミフェスの事を考えながらも夢いっぱいです。どうか、新婚旅行にプラスαな思い出ができるように、早苗ちゃんに是非是非投票をお願い致します!!
◆推薦者:特別養護老人ホームふたばの杜 澤田 加奈子さん
■対象者:特別養護老人ホームふたばの杜 介護 ラマ・モクタン・ミラさん
皆さんもご存じの通り、ミラさんはネパールから日本に来て、日中は学校へ行き、夕方からはふたばで働いています。ネパール語・ラマ語(自分の部族)・ヒンディ語・英語・日本語を話せる、世界で通用する、優秀すぎるスーパーケアワーカーさんです。 ミラさんは、ふたばのお年寄りを「日本のおじいちゃん・おばあちゃん」と呼んでいます。偏見かもしれませんが、外国人というだけで「そういう目」で見るお年寄りも多いかもしれませんが、ミラさんは違います。溶け込んでいます。あるおばあちゃんは、ミラさんにぴとっとくっついて離れません。武器は笑顔と憎めなさです。 みんなが寝静まったあと、ミラさんが丁寧に一枚ずつ洗濯物をたたんでいる姿を見かけました。とても穏やかな表情でした。以前、ミラさんの作文を読んだことがあります。 『わたしは、ふたばのおかあさん、おとうさんたちが大好きです。お休みの日は、元気かな、びょうきになっていないかなと心配になります。わたしはふたばのみんなが大好きです』無償の愛が溢れています。残念ながら、ミラさんはビザの関係で(というより日本の法律で)今年度でふたばを去らなければなりません。非常に優秀な人材を失う事は会社というより、我々スタッフをはじめ、お年寄りにもとても悲しい事実です。本当はずっとふたばにいたい、ふたばに就職したいといっているミラさん。ミミフェスで去年同様、民族衣装をきてくると思います。ぜひ、みなさん、ミラさんとの縁を紡いでください!ネパールのラーメンやお菓子をみんなに配るミラさん。みんなが大好きなミラさんをよろしくお願いします。