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ナラティブRBA奨励賞

2014.07.17

2014年6月MVP受賞 受賞者2名 みはるの杜診療所 介護 芳賀友太朗さん/老健いずみの杜 介護 高橋 成子さん

◆推薦者: みはるの杜診療所 三浦 剛さん
■対象者:みはるの杜診療所 介護 芳賀 友太朗さん
「ハガ ユウタロウ」 26歳 ひげがボサボサで髪もボサボサ、いつもピンクの服を着て、背が高い。メガネをかけているが実は視力は1.0で度が入っていない。細かいこだわりが多い。みはるの杜のスタッフ紹介の写真を撮ったんですが、彼はどうみても介護員ではなく浮浪者にしか見えませんでした。ここまでの情報で、この人は対人援助の仕事に向いていないんじゃないか、と思いませんか?
それが違うんです。彼は自分を犠牲にしてでも利用者さんのためになりたい、利用者さんと関わりたいという熱い心を持った男なんです。彼に「利用者さんと関わる上で大切にしてることは何?」と聞くと「集団のレクで楽しめる人はいいけど、特に男性の利用者さんはその輪に入らない。だからそういう人を風呂で関わる時に笑わせてやりたいと思ってる。だって来た人みんなに楽しんでもらいたいから」と言ってました。男性利用者さんは彼が好きになりますよね。私も彼が好きです。
 入職初期からみはるの杜で熱い先輩方に鍛えられ、ちなみに私と同期で年は5歳下なんですけど、震災の1年後に新しい挑戦としてGHみやぎの杜へ。GHみやぎの杜でアニキとして2年活躍した後、今年度みはるの杜へニューアニキとして帰ってきました。彼はクールな外見に似合わないくらい熱い心を持っており、「これから同じ職場で働く仲間のことをきちんと知っておきたい!」「以前みはるの杜に勤めていたからと慢心したくない!」とストイックに異動する前から自分の休みを使ってみはるの杜へボランティアに来て、利用者さん・職員の顔を覚えようとしていました。努力家ですよね。気づいたらお風呂介助や送迎の添乗も手伝わされてましたが。
 今はみはるの杜で送迎はピストンが当たり前、キャプテン業務もこなし、他の職員が困っていると率先して働く、まるで居酒屋の店員が「はい喜んで!」と言うようなフットワークの軽さとハツラツとした笑顔が彼にはあります。時々浮浪者にも見えますが…。時には仕事を抱えすぎているんじゃないか、と思うこともあるんですが彼は泣き言ひとつ言わないんです。ドンと胸を張っているからでしょうか、まさにスーパー!なみはるの杜の裏の顔としてみんなを支えてくれています。
また、以前縁むすびに企業から野球観戦シートの招待状が来たとき、彼にも来てもらって縁むすびのメンバーさんと一緒にナイターを観に行ったときがありました。その日は楽天VSロッテ、楽天勝利でロッテファンの彼は残念だったと思うんですが、次の日、彼は奥さんと一緒にわざわざ縁むすびへ来て、義理堅く「昨日はありがとう」とおにぎりを買っていってくれました。私は普段関わる機会のない縁むすびのメンバーさんともこれからの縁を大事にしようとする彼の気持ちを感じて嬉しくなりました。きっと彼は普段から利用者さんと今だけでなく「これから」の関係性を心がけているんだろうなあと思います。ちなみに奥さんは非常にきれいな方だそうで、私も会いたいです。
 彼は「自分は4番打者のようなホームランは打たなくていい。2番打者のようにバントを成功させることでチームに貢献できる人になりたい」と周りを輝かせたいとよく言います。でも!彼自身既に輝いていると思います。今回私は初めてMVPの推薦文を書かせていただき大変恐縮ですが、入職7年、みはるの杜でバリバリと中心的な役割を担ってくれている芳賀友太朗さんにぜひ皆さんのお気持ちを頂けたらと思います。どうぞよろしくお願い致します。

◆推薦者: 宮城野・青葉エリア 石川 学さん
■対象者:みはるの杜診療所 介護 芳賀 友太朗さん
◇彼はみはるへ戻ってきました。4年間みはるの杜にて勤務しその後2年間GHみやぎへ。そして外での修行?を終えて今年の4月からはまたみはるの杜へ。みはるの杜は経験が浅く、どちらかというと若きチームというのが特徴であり少し中堅格のスタッフを入れて若い芽をより育てて行きたいという想いの中で彼のチーム加入は大きなことでした。以前の彼の印象は器用に何でもこなれせるが線が細いというのが正直な気持ちでした(ごめんね)慣れ親したしんだ通所畑を離れて今後は入所畑にチャレンジ!!その経験が彼を成長させたように感じます。異動直後は本当に大変だったと思います。知らないことも多く四苦八苦していたことでしょう。あまり感情を表に出すタイプではありませんが本当に我慢の連続だったと思います。それでも彼はぐっとこらえ自分を磨く努力をしていたに違いありません。その成果がみはるの杜へ異動してきたことにより実力を発揮し続けております。介護スタッフのまとめ役としてそして良きお兄さん的存在として皆の声に耳を傾け共に成長して行こうとしております。現場では積極的に声を出し、そしてレクリーエーションや体操等も率先的に行うことで皆の模範となるような背中を見せております。そんな彼の姿勢にスタッフも「芳賀さん、芳賀さん」と頼りにされもう事業所の中心として活躍されております。彼は職級制度にも連続にチャレンジしており自分を高める努力を忘れません。そんな彼のひた向きさに私も良い刺激を受けております。そんな彼にはもっともっと活躍して頂き共に法人を盛り立てて行きたいと思っております。日々の感謝の気持ちの込め今回の月間MVPへと推薦致します。宜しくお願い致します。

◆推薦者:いずみの杜診療所 後藤 浩樹さん
■対象者: 介護老人保健施設いずみの杜 介護 高橋 成子さん
今月はこの方を推薦させて頂きます。いずみデイケア・スーパーパートの髙橋成子さんです。推薦するのは、本日でラストになります。彼女は、6月いっぱいで退職することとなりました。H14・8月~入職され、約12年の間、デイケアを支えてきました。寂しく・残念ではありますが、今までの感謝の気持ちと、成子さんを知って頂きたく推薦文とさせて頂きます。
 私は、H22・4月にいずみも杜へ異動してきました。その当時9:30~出勤の成子さん。「おはようございます」とすっとホールに入り日報に目を通し現場に入ります。そしてお年寄りの到着、すぐさま受け入れ→お茶→バイタルとテキパキ動き「何だこの人は!?」と思った事を鮮明に覚えております。業務にとらわれず、しっかりお年寄りの目を見て挨拶、転倒・離脱注意の方がいるとすっと側に寄り添う・・。何気ない関わりがありました。スタッフルームにダンボールや何か分からない箱が置いてあると、「使っていいですか!?」と一言。何に使うのかと思うと、レクで手作業しておりました。男性スタッフがおらず、男性入浴が困ると、「私入るよ」と一言。慣れている男性スタッフよりもテキパキ動き、しっかり行います。無駄のないケアにスタッフも勉強になります。その後の掃除もさすがです。次の日の為に整理整頓も欠かしません。当たり前の事ですが、正直若いスタッフに欠けている所で、「背中で見せる」成子さんのケアが光っています。
 私は良く成子さんに相談してました。少し対応が困難なお年寄りの方がいて受け入れや追加の相談に迷う時、相談します。「大丈夫。皆何とかするよ。私達の仕事は断れない仕事だし。家族さんが困っているんでしょ」と言ってくれた時、プロ意識・清山会イズムを教わった気がします。成子さんが12年いずみデイケアで関わったお年寄りは多くおります。その中で色々な方がおられました。「昔はあんな方・こんな方いたよ。それに比べれば大丈夫何とかなるよ」その言葉にどれだけ助けられたか。そして、対応困難なお年寄りがきても成子さんの関わりで若いスタッフも勉強になりました。
 成子さんの言葉、「気配り・目配り・心配り」話しをするとこの言葉がよく聞かれます。仕事する上で大切なことです。彼女の姿勢・言葉・関わりからどれだけ多くのスタッフが学んだことでしょう。私は成子さんに出会えたことに感謝で一緒に働けたことに誇りを感じます。
 本当に素晴らしいスタッフの一人です。このような方が現場を支えております。本当に感謝です。
12年間ありがとうございました!!

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