ナラティブRBA奨励賞
2014.04.092014年3月MVP受賞 受賞者 グループホームかなでの杜 介護 渋谷 晴栄さん
◆推薦者:グループホームかなでの杜 佐藤 政博さん
■対象者:グループホームかなでの杜 介護 渋谷 晴栄さん
今回も先月に引き続き1月のよろずでも堂々と発表をされた渋谷さんです。
渋谷さんはかなでの杜ができて半年程度経ってから入職してきました。セブンイレブンのトラック配送業務を経て、介護はほぼ未経験で面接に来られたのですが、笑顔とその人柄と、そして尋常ではない汗の量が印象的で、面接が終わった後に椿さんと「いいすね」と言いあったのを昨日のことのように思いだします。
よろずでの発表でも想像できると思いますが、渋谷さんを一言でいうならば「純粋」という言葉が一番しっくりきます。何事にも手を抜かず、入居者のためとあればちょっとした気づきを遠慮なく口に出して解決に向けて進みます。入居者の笑顔が見たいがためにピエロ役に徹することも厭わないところなどは他の若い職員にもしっかり感じてほしいところです。穂波の郷へも頻繁に出向き、様々なボランティア活動からいろいろな考え方を吸収し、患者さんまたは利用者さんの「今」をしっかり見据えて走り回っております。
時々渋谷さん名物の早とちりによって、目を潤ませながら私のもとにくることがあります。泣きながら電話をかけてくることもありますし、時にはケンカ腰ともとれることもありますが(^^ゞ、よくよく話をすると納得し、いつもの笑顔の渋谷さんに戻ります。それだけ利用者さんや仲間のことを真剣に考えているという証です。
またもうひとつ凄いところは勉強熱心なところ。50代でありながら(本人は29歳と言い張ってますが・・・)知識に貪欲で、よろずの他にも、外部の研修等があれば喜んで参加し、そして子供のような年齢の職員に「こうだったんだよー」と伝達をしてくれます。渋谷さんを見てると「資格より資質」という言葉は決してきれいごとではなく、真実を言い当てている言葉だと実感できます。介護職は人間力が勝負。先日も利用者さんを温泉にお連れし気持ちよさと楽しさを感じてもらいたいと渋谷さんが企画を主導し、一見難しそうに見える利用者さんも含め全員で色麻町のかっぱの湯に行ってきました。職員不足の中、あまりリスクを冒さない風潮があったところでの渋谷さんの情熱が他の職員を動かし、夜勤明けや休みの職員も駆けつけてきてくれたことが私自身とても感動しました。私もお粗末なモノを曝け出しつつ、前頭側頭葉型の利用者さんと一緒に温泉につかれたことはとても嬉しい思い出となりました。渋谷さんに感謝です。泣いて笑って怒って悲しんで・・・利用者さんのために目まぐるしく変わる渋谷さんの感情は、自分たちらしさをも重んじる清山会を支える大切なワンピースです。「古川の澤田さん」との異名を持つ渋谷晴栄さん宜しくお願いします。