ご本人・ご家族へ
まずは市区町村担当課か地域包括支援センターに電話で相談してみるといいでしょう。地域包括支援センターでは、高齢者やご家族向けに、介護保険外のサービスを含む総合的な相談、支援を行なっています。例えば、認知症に関したことや、虐待に関すること、消費者被害についても相談にのってもらえます。
■地域包括支援センター(清山会事業所:松森地域包括支援センター)
■地域包括支援センター
(清山会事業所:松森地域包括支援センター)
介護認定の結果が出る前に、前倒しでサービスを受けることもできます。その場合、料金はいったん全額を自費で支払うことになりますが、認定結果が出た後に、領収書を持って市町村窓口に届け出ると、保険給付分が払い戻されます。
介護予防の3つのステージ
- 第1次予防
研修会や講演会の開催、介護予防手帳等の交付によって、活動的な状態にある高齢者を含むすべての高齢者を対象に生活機能の維持・向上を図るものです。 - 第2次予防
健康診断や訪問活動等によって、要介護・要支援になるおそれのある高齢者の早期発見に努め、各種介護予防プログラムの提供による早期対応を行なうものです。 - 第3次予防
要介護認定で「要介護」と判定された方に介護給付サービスを、「要支援」と判定された方に予防給付サービスを提供し、その状態の改善や悪化の予防を行なうものです。
認定結果が非該当であったとしても、要介護・支援状態になるおそれのあることが考えられれば、地域包括支援センターのマネジメントのもとで、介護予防プログラムを受けることができます。
医療費控除の対象
- 病いや障がいによって6ヶ月以上にわたり介護状態にあると認められた者
- 当該症状において、医師による治療を継続して行なう必要があり、オムツの使用が必要であると認められる者
- 税金を納めている者
医療費控除の申請(確定申告)に必要なもの
- 初年度:紙おむつ使用証明書(医師の証明書)、10万円以上の分のオムツ代(または所得5%分)・医療費・薬代等の領収書
- 2年目以降:介護保険給付対象者(40歳以上)であれば、初年度の「医師の証明書」ではなくても「主治医意見書の写し」または市町村が介護認定の際に主治医の意見書の内容を確認した書類を使用することができます。あとは、毎年同じようにオムツ代、医療費、薬代等の領収書を提出します。
オムツの医療費控除について詳しく知りたい方は、市町村窓口もしくは税務署にご相談下さい。
介護サービスを受けている途中でも大丈夫です。ただし、利用できる単位数(利用回数)には限りがありますので、お気軽に担当の介護支援専門員(ケアマネージャー)にご相談下さい。ケアプランの見直し(変更)には費用はかかりません。
日本国籍を有しない方も、次の場合には介護保険の被保険者となることができます。ただし、その要件は以下のとおりです。
- 外国人登録法にもとづく登録を行なっており、出入国管理及び難民認定法による入国頭書の在留資格期限が1年以上である場合
- 1年未満であっても、入国目的や入国後の生活実態から1年以上滞在すると認められる場合
※なお、これは市町村国民健康保険の住所要件と同じですので、国民健康保険加入者はすべて住所要件を満たしていることになります。
外国人の資格取得等の届出は、次のようになります
- 65歳に達したとき、65歳到達による資格取得を市町村に提出します。ただし、市町村で公簿等により届出内容の確認が出来る場合には、届出を省略することができますので、詳しくはお住まいの市役所・町村役場にお問合せ下さい。
- 住民基本台帳による転入届、転居届、転出届、世帯変更届が行なわれませんので、転出入した場合には、別に介護保険の届出が必要です。
すぐにオムツをすすめるのではなく、どのような時(状況)に"間に合わない"ことがあるのかを観察してみましょう。まずは、本人の自尊心を傷つけないようにすることが大切です。 そして"間に合わない"原因に合わせて、対応します。
- ズボンを下ろしている間に・・・その方の握力等の動作能力に合わせた衣服に交換してあげるだけで改善することもあります。
- 尿意を感じてから少しも我慢ができない・・・加齢による泌尿器の機能低下やその他疾患も考えられますので専門の医師に相談するといいでしょう。
- トイレの場所がわからない、パンツの下ろし方がわからない、排泄の姿勢がわからない等(失認・失行)・・・トイレの目印をわかりやくすくする、介護者が動作を促してあげるという方法もあります。 なるべく、オムツをつけずにトイレで出来ることを援助していくことが大切です。しかし、オムツをつけることがけして悪いことではなく、足の不自由な方が杖をついて歩くと安心なように、オムツも生活のなかで上手に付き合っていくことも必要なことです。現在は、生活スタイルやその時々の都合に合わせて様々なタイプのオムツが販売されていますので、福祉用具専門店に相談するといいでしょう。
■福祉用具販売(清山会:(有)ATネット)
休みなく続く在宅の介護は、身体的にも精神的にも大きな負担があります。 ひとつは、正しい技術を身につけること(けして介護は力仕事ではありません)、それから、自分の休日をつくる(心身をしっかり休める)こと、最後に介護サービスを上手に使うことの3点です。在宅で介護をするのは家族の役目と、心も体もギリギリまでがんばってしまう人もいますが、大切なのは、けして一人でがんばらないこと。介護を助ける福祉用具(介護保険)、時には介護者の休日を確保するためにデイサービスを利用する(介護保険)、技術を知りたい場合は、介護講座で学ぶのもいいでしょう。
■介護員育成(清山会:クリエイティブ・ケア研究所)