清山会グループからのご案内

震災復興メール

2011.08.11

上村珠子

今年も暑い夏です。
 連日、熱中症に対する注意報が出ていますが水分や塩分の補給、休養、睡眠・栄養は確保できていますか。節電の夏ですが、冷房の温度は適度に(外気温との差を2~3度低め)にしながら上手に使って猛暑を乗り切りましょう。
さて、今回の私のテーマは「新しく始める」です。
いつもお盆のこの時期は終戦記念日にちなんだ報道がありますが、今年は震災関連の報道と共に流れることが多かったようです。終戦といってももう66年前のこと、70代以上から上の方のみが体験を語り継ぐ形になっています。釜石に在住のある方は、今までコツコツと溜めてきた戦争に関する証言を記録しまとめたものを津波でほとんど流されてしまったそうです。しかし、強い使命感により再び訪ね歩いてまとめることにしたそうです。もちろん、今回津波で命を落とされた方もいる中で、訪ねるとひとりのお年寄りの方に出会います。その方の語る内容が印象に残りました。今回の震災と戦後から復興した体験は重なる、戦後の世の中から立ち上がったときに大事だったのはやはり自立すること。人頼みにせず自分たちでやっていこうという精神だったということです。
 震災から5か月余りが経ちました。
 皆さんにご心配をおかけしていた希望の杜の建物修繕工事の3階部分が先日終わり、いよいよ復活します。
 修繕にあたり清掃や片づけなど皆様のご協力を仰ぎながらようやくここまでこぎつけました。いままで3階の利用者さんたちが2階と1階に分散して生活していたため、職員共々不便で窮屈な環境を強いられていましたのでやっと・・という思いです。これから順次2階、1階と修繕工事が入ってくるのでまだ第一段階に過ぎないのですが、それでも修繕で新しくなった3階部分は見違えるような内装で印象ががらりと変わりました。木目の床とクロスの色合いが柔らかい印象で落ち着いた気持ちになります。昨夜引っ越しが済み、その3階に初めて上がった利用者さんたちはみんな一瞬ぽかんとしてここはどこ?という表情でしたが、その次にこんなに立派になって・・と満面の笑みを浮かべていました。
 希望の杜は出来てから14年の歳月が流れました。その間多くの方にご利用いただき、またそれに関わった職員も過去には相当な人数になるでしょう。数年前からの清山会との連携により事業所間の交流や人事での異動も盛んになり今では他の事業所で活躍中の職員も増えています。
そこに震度6という大地震が起きて私たちがいました。確かにこの大地震は災難には違いないのですが、形あるものはいつかは壊れたりなくなります。力ずくで建物を壊してしまった地震が外から希望の杜の14年を変えたと考えると、ここにいる私たちはまた新しく創る作業を始めなければなりません。創る作業は人任せではなく、誰かがやるだろうでもなく、まさにここにいる私たちがする行為で積み重ねてゆくものだと考えます。
 「組織的な行為」というものは存在しない。存在するのは「組織における一人ひとりの行為」のみである。組織内の一人ひとりが信頼に値するときのみ、その組織は信頼に値するのである。(R.コヴィー)
この言葉をかみしめながら、また進んでゆく覚悟です。
 今後もよろしくお願い申し上げます。

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