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震災復興メール
2011.12.20
田中しなの

お疲れ様です。いずみの杜診療所の田中しなのです。17日のミミズクフェスタ皆様大変お疲れ様でした。本当に一年間お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
早いもので震災から9ヵ月が過ぎました。今回は、どうしても皆さんにお話ししたい事がありました。それは震災後の先生方の勇姿についてです。
ミミズクフェスタでは、震災時に私たちを動かしていたのは「プライド」だったのかもしれないと話がありました。そして震災後介護の現場を支えたスタッフの活躍は何かと脚光を浴びています。しかし、いつか必ず皆さんに伝えたいと思っていたのが、震災直後のいずみの杜診療所の外来の光景です。先生方の姿です。
震災後、診察や薬をもらいに患者さんが殺到しました。診療時間は10時~15時、薬は最大7日間まで、新患は基本受けない。即席ルールの中で診療がスタートしました。停電の中、散乱したカルテに、手書きの処方箋。レジが使えないためお金はいただかないこととなる。とても不安の多い中で医事スタッフと慣れない私もお手伝い。しかしそんな私たちの背中を押してくださったのが、診療にあたっていた先生方でした。いつもと変わらない冷静な優しい表情で、暗い診察室の中でひたすら患者さんの診療が続く。あっという間にお昼になるも患者さんは途切れない…食事も摂らずに診療が続く。やっと摂れる昼食はおにぎり2個。私はその先生方の姿を見て心が震える想いがしました。患者さんも最初は不安で殺気だっていたが、丁寧に説明すると理解して下さる。今思うと不思議なくらい誰もが冷静でした。当たり前に戻ること、日常の大切さを知りました。
そして、数日し被災地から新患の方がきました。どうしよう…と迷っていると、あっさり先生は「受けるしかないでしょう。いいよ。」と何の迷いもなく受けてくださる。新患は受けないという小さなルールに縛られ一瞬でも迷っていた自分にハッとさせられた。困っている人が目の前にいれば、診察するのは当たり前。医療も、看護も介護もなく、関わりを大切にした自立と共生の支援の理念に沿って、正しいと思える行動をとれる事。これが震災後私たちを支えたプライドだったのかもしれません。
時間は過ぎ、15時になっても診療は終わらない。帰り支度をしたり、お風呂の心配をしている部署もありましたが、先生方は患者さんがいなくなるまで診療を続けていました。
私たちが、震災後安心してケアを継続し、目の前の利用者さんを守れたのは、まぎれもなく先生方の心強いバックアップがあったからです。そんな素晴らしい先生方の姿を間近に見、一緒に時間を共有できた事に心から感謝したいと思います。先生方本当にありがとうございました。知られざる震災後の先生方の勇姿を皆さんにお伝えできて良かったです。
今年もあとわずかです。皆様体調に気を付けてお過ごしください。

 

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